過敏性腸症候群という、症状をご存知でしょうか?
自分は、小学生から数えて40年程度悩まされてきました。
過敏性腸症候群は、
・慢性的に、腹痛、下痢、便秘を起こす
・通常の検査では、炎症などは見つからない
・「慢性下痢型」「不安定型」「分泌型」
ざっくりこんな感じです。
詳しいことが知りたい方は、「過敏性腸症候群」で検索してみてください。
私の症状は、とある場所や状況に陥ると、急にお腹が痛くなり、トイレに駆け込む(大の方)というのです。
不安定型ですね。
どこか悪いという感覚も無いので病院には行かず、親兄弟には恥ずかしくて相談できない為、長く悩んできました。
自分は中学校から症状が徐々に現れ始め、
高校になると、朝の満員電車を待っている間、トイレに行きたくなる衝動にかられ、100メートルを走ったかのような動悸と、手汗がビッショリという状況でした。
大学を卒業し、就職したあたりから症状が悪化。
トイレが無いところはほぼNG、例えば、車の中、映画館、遊園地のアトラクション内など。
症状が一番酷い時は、家から200m離れたコンビニに行くことすらもできず、引きこもり状態。
そこで、このままではまずいと思い、自分なりに対策を考えて実践することに。
とにかく「トイレに行きたくなったらどうしよう」と考えないようにする為、何かに没頭、意識を集中すればよいと考えました。
読書で没頭
はじめに取り組んだのは読書。漫画がよりも小説です。
その場面を想像することで、没頭します。
ホラー系のジャンルが、かなり没頭できましたね。
当時、長坂 秀佳、鈴木 光司 、横溝正史をよく読んでました。
漫画も試しましたが、一冊程度では早く読み終わってしまいます。
その為、目的地まで持たないということが度々あり、小説が良いという判断に至りました。
爆音で没頭
好きな音楽を爆音で流すことで、没頭。
洋楽よりも邦楽、歌詞が理解できる為、集中しやすいことが理由です。
なんども聞いていると飽きてしまうので、常に新しい曲を探してました。
当時はレンタルCDでしたので、借りて、録音して、返却という流れが、とても面倒くさかった記憶です。
ゲームで没頭
続いてが、ゲーム。
当時はソーシャルゲームは無かったので、ゲームボーイアドバンスやニンテンドーDS、そしてPSPをプレイしていました。
ジャンルとしては、アクションゲームやスポーツ。
例えば、無双系やウイイレなど。
余計な事を考えたりする暇が無いことで、集中できました。
RPGやパズルは、考える時間がある為、没頭まではいかない印象です。
ゲームはかなり効果があり、集中しすぎて降りる駅に気が付かないことも度々。
ただ、満員電車ではゲーム機を出すスペースが無いこともり、常に使える方法ではありませんでした。
丹田呼吸法
これまでは対処療法的な方法で、いかにその場をしのぐか、というものでした。
ここからは、根本解決の為に行った方法です。
まずは呼吸法、その名も「丹田呼吸法」。
たまたま本屋で見かけたのがきっかけ。
朝晩のトレーニングと、電車やバスなどの苦手な場所にいる間、呼吸法を繰り返し行います。
丹田呼吸法については、効果を感じるまでに3か月程度かかったように記憶しています。
効果を感じてからは、電車を待っている間でも動悸や手汗は起きませんでした。
ただ、一度電車内で激しい動機や手汗を経験してしまうと、効果がリセット。
また最初からトレーニングとなりました。
本一冊程度の金額なので、お金の負担は少ない。
ただし効果が表れるまで時間がかかる為、根気よくできる方向けではないでしょうか。
コロネル錠
ここからが、病院で処方された薬です。
初めて処方されたのは、コロネル錠。
腸の中で膨らんで水分の調整をしてくれるということで、お医者さんが処方してくれました。
3か月程度飲み続けましたが、
朝電車を待っている間、お腹が下り、駅のトイレに駆け込む状況は変わらず。
セロトニン薬
次は、心療内科へ行き、
そこでは、セロトニン薬を処方されました。
動機の激しさや、発汗は若干抑えらた感じはありました。
ただお腹が下ることまでは改善されません。
最終的にはパニック障害やうつ病の方に処方される、抗うつ剤に行きつきました。
飲むことで昼間の電車や、トイレの無い場所での不安や動機はかなり軽減されましたが、
それでも朝の満員電車では、どうしてもトイレへの不安は解消されませんでした。
イリボー錠
最後は内科でもらったイリボー錠。
この薬のおかげで自分は30年以上長きに渡って、苦しんできた症状が、ほぼほぼ解消されています。
飲み始めは効きすぎたのか、一日トイレにいかない時もありました。
今は体が慣れてきたのか、適度に出るし、朝夕の満員電車に乗っても、お腹が下る症状が無くなり、不安が解消されています。
以上が自分が行った、過敏性腸症候群に対する方法です。
まとめ
今回の内容は、あくまで自分に効果があるのか、ないのかという視点からまとめています。
特に薬については、人によって効果が変わるようです。
過敏性腸症候群は周りになかなか理解されず、その辛さを分かってもらうのは難しいため、悩んでいる方は多いと思います。
今回の内容が苦しんでる方へ少しでも助けになれば幸いです。
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